【訪問美容モニター】女の子らしくしたい!を叶えたいのです
重度心身障碍児ということばをご存知ですか?
ビオクルでは、様々な症状の方々にお願いをして、訪問美容モニターを実施しています。
今回は、その中でも重度心身障害を持つ、9歳の女の子のご自宅に訪問したレポートを紹介します。
ちなみに、重度心身障碍児ということばをご存知ですか?「身体的・精神的障害が重複し、かつ、それぞれの障害が重度である児童のこと」を指します。
その多くの子どもたちは美容室に行くことができず、彼らが通う施設に訪問する美容師に、髪の毛を整えてもらっているのだそうです。
お世話をしやすくするために、服装もズボンなどが多く、車椅子やグッズなどを女の子の色を身につけていないと、間違って女の子なのに、男の子のような髪型になってしまうこともあるそうです。
施設に来てくださる訪問美容の場合、1人当たりの時間も限られるので、要望にあまり答えてもらえないことも。
女の子だからかわいくしてあげたい!
ビオクル事務局のスタッフの娘ちゃんと、同じ病院に入院し苦楽を共にした「ののかちゃん」のママから、カットしてほしいと相談を受け、岐阜県羽島市に会いにいきました。
早速カウンセリングがスタート。
お世話を考えるとショートヘアの方が楽だけど...、もっと娘をかわいくしてあげたい!
美容師とどんな髪型がいいかな?と考えること、当たり前のことが叶えられない現状。ママが、ビオクルスタッフのベリーショートを指して「こんな感じがいい!」とのことで、お世話が楽でありながら、かわいくなるカットを提案し、髪型は決定しました。
カットがスタート!
ののかちゃんはしっかりすわってご機嫌でいてくれます。
いつも施設でのカットは、外に出かけるときの車椅子を使っていました。首のすわっていないののかちゃんにとっては、この車椅子だと首をしっかり支える必要があり、支えるお母さんもカットする美容師さんも中腰でとっても大変なんだとか。
しかし、今回は自宅でのカット。
いつも家で使っている座位保持椅子は高さがあり、背もたれの角度を自由に変えられるため、少し前かがみの姿勢にしてあげると支えなくてもカットができます。
「前髪を切るときもちょこっと後ろを支えるだけで大丈夫だし、何より中腰にならなくていいのでとっても楽!」と喜んでいらっしゃいました。ヨカッタ!
「施設での施術だと要望を言いづらいけれど、自宅に訪問してくださるとゆっくりリクエストができるからうれしい!」なんていう声もいただきました。
女の子らしくかわいいショートカットになってののちゃんもすっきりご機嫌さんでした。
ののかちゃん、お母さん、ありがとうございました!
ご自宅への訪問美容だからつくれる笑顔がある。そう感じたモニター訪問でした。
ママからの学び
ののかちゃんのお母さんは、脱毛サロンを経営されています。
これは、陰部の毛や、男性の髭など、障がいのある方のケアする負担を軽減するためにという理由があるそう。他にも様々なハンディキャップをお持ちの方をサポートする方にも施術されているそうです。
障がい児への脱毛ニーズを知らなかったのでとっても勉強になりました!もちろん女性のキレイもお手伝いされていらっしゃいます。お近くの方よろしければ、のぞいてみてくださいね。
https://snapsalon.jp/restsrt
感染予防をしながら再開へ
新型コロナの緊急事態宣言が落ち着いてきた今、まだまだ予断は許しませんが、BIOQLEでは感染予防に務めながらも少しずつまた活動を再開していこうとしています。
浜松エリアの美容師さんで、訪問美容やりたいという方がいらっしゃいましたら、こちらからお問合せください。また、浜松市内の方で、訪問美容を希望される方はこちらからお問合せください。