【訪問美容モニター】美容室に断られちゃった女の子に笑顔を!
美容室に断られちゃった
「美容室にカットを断られちゃった重度心身障害の女子高生がいます。助けてあげて!」
前回モニターをさせてただいた、重度心身障害の女の子、ののかちゃんの訪問美容モニターレポートを公開してからまもなく、私たちに一通のメッセージが届きました。
お邪魔したのは、岐阜県川辺町という小さなのどかな町。
「ルネちゃん、こんにちは!」
彼女の目は、まるでアイドルのようにキラキラと、とても澄んでいました。笑顔で迎え入れてくれたルネちゃんのママ。訪問美容の事はご存知なくて、ママ友から聞いて、そんなのがあるの!!とびっくりされたそうです。
私が自分で切っていたけれど、もう大変だし、女子高生になったのでかわいくしてあげたくて。近所の美容室に予約していたんですけど、少したってから「やっぱりできません」とお断りの電話が来たんです。やっぱりルネは美容室に受け入れられないのかって悲しい気持ちになりました。内容は深刻なのに、笑顔で話してくれました。
親子で意見が割れた!?髪型どうしよう?
髪の毛を短く切りたいママと、せめて耳の下までは残したいルネちゃん。やはりここでも前回のののかちゃんファミリーと同様の攻防戦が繰り広げられました。
そこで美容師の出番!
耳の下まで保ちながら、寝たきりでも髪の毛がなるべく乱れないよに、かつ、頭を洗う、整える介助がしやすいような、カットに仕上げていきました。
介助の難しさはお客様それぞれ
施術中、ママがルネちゃんの首を支えますが、たまにガクンと首が落ちてしまうことも。

首が後ろに落ちたので慌てて支えようとする美容師さんと、大丈夫、そのままでもいいよ!と余裕のママ。
「大丈夫ですよ、ルネはいたくもないし辛くもないので。これぐらい平気!」とママ。
私たちスタッフは大丈夫かな?と慌てましたが、毎日ルネちゃんと向き合っているママが介助してくれるので安心です。
訪問美容だからできる、家でカットするメリット
カットされ、どんどんかわいくなっていくルネちゃんに「かわいい!」と声をかけると嬉しそうに笑ってくれました。ビニールクロスは暑いので、エアコンの温度を下げたり、ルネちゃんのよだれを拭いてあげるためにティッシュを取りに行ったり、ママが手を放す時には、美容師がルネちゃんの頭を支えました。
「今日はおうちでカットできたので、ルネも安心しているのが身体の反応からよくわかった。」とママ。
過去、遠方の美容室でカットした時、ルネちゃんが初めての場所だったこともあり緊張してしまい、筋肉が硬直して頭を支えるのがとっても大変だったそうです。重度心身障害の子供たちにとって、場所が変わる、というのは身体をぐーーーーっと緊張させてしまうほど大変な事なんだなーというのを感じました。
訪問美容だから生まれる笑顔
障害があってもお年頃の女子はかわいくありたいんだ!やっぱりうれしいし、元気が出るんだ!と強く感じました。カット時間は40分ぐらい。少し時間はかかりますが、ルネちゃんの笑顔に美容師が支えてもらいました。
リラックスして、清潔に、キレイにできる場を提供できる訪問美容はすばらしい!と感じで帰ってきたのでした。
ルネちゃん、お母さん、ご協力ありがとうございました!